事業計画・収支予算

令和6年度 

公益社団法人 神奈川県薬剤師会 事業計画

 

 3年以上の長きにわたって蔓延が続いてきた新型コロナウイルス感染症が、令和5年5月をもって感染症法上の5類に移行して以降、わが国の社会は徐々に平時モードに切り替わってきました。未曽有のコロナ禍をようやく「過去」としてとらえることができるようになりましたが、一方で、新たな社会課題は絶えず生まれています。

 神奈川県薬剤師会では、これまでの経験を活かしながらこうした社会の変化に柔軟に対応し、従来型の発想や手法にとらわれず、公益社団法人として本会に求められている使命を積極的に果たすために更なる成果を上げる必要があります。

 そのためにはまず、将来にわたって地域医療の一翼を担い、県民の健康増進、福祉、保健衛生の向上に寄与し続けることができるよう、限られた財源を有効に活用して真に必要な取組を進めること、無駄を省くこと、新たな会員獲得の努力を行うことなどを通じて、本会の基礎体力を維持していかなければなりません。

 また、近年は数多くの法令改正、規制改革が実施され、我々を取り巻く状況は大きく変化しています。

 このため、本会では時代の要請に合った事業を展開し、薬剤師・薬局がさらに存在意義を高めていくことができるよう、会員をサポートしていくことが必要です。

 本会の2大事業である「くすりと健康相談薬局制度」と「生涯学習認定制度」を軸として、これらの着実な事業展開を図るとともに、先の薬機法改正による「住み慣れた地域で患者が安心して医薬品を使うことができるようにするための薬剤師・薬局のあり方の見直し」に盛り込まれた理念の実現と諸制度への円滑な対応に資する取組を積極的に進めなければなりません。

 令和6年度の事業推進にあたっては、常に新しいことにチャレンジする精神を基本に据え、次に掲げる取組を重点的に推進していくこととします。

1 新規会員の確保及び本会活動の活性化を図るため、薬学部4年生~卒後3年目までの若手薬剤師を対象としたトライアル事業を引き続き実施し、令和7年度に予定されているルーキー会員制度(仮称)の本格実施に向けた準  備を進めるとともに、将来本会の中核を担うことになる若手人材の発掘に努めます。

またこの他にも、会員メリットのアピール等を通じて、新規会員の確保・定着に努めます。

2 これまで神奈川県病院薬剤師会との共催で開催してきた「かながわ薬剤師学術大会」については、その役割とあり方を見直し、会員にとってより有益なものとなるよう検討を進めます。

3 「くすりと健康相談薬局」については、地域薬剤師会の協力を得ながら認定数の拡大を図り、当初設定した目標500薬局のうち、令和6年度は、既に認定を受けている261薬局に加えて、県内32エリアで1薬局の新規認定を達成することを目指します。

また、かかりつけ薬剤師・薬局の機能をサポートしていくための取組も引き続き実施します。

4 薬剤師の質の向上を図るため「生涯学習認定制度」を引き続き推進し、研修内容の充実を図るとともに、新規取得だけでなく認定更新のしやすさにも配慮しながら、認定薬剤師数の増を目指します。

5 神奈川県等と共催で薬物乱用防止の街頭キャンペーンを実施するとともに、学校薬剤師が中心となって県下の児童・生徒を対象とした薬物乱用防止教室を開催し、青少年の間に増加しつつある薬物乱用の撲滅を図るための啓発事業等を積極的に行います。

6 委員会活動等を通じてエビデンスに基づく学術研究を推進し、薬剤師の研究能力の向上を図るとともに、地域社会が直面する保健・医療・福祉等の課題解決に結びつく具体の研究成果を示すことで、県民、行政、関連団体に対して薬剤師のプレゼンスを高めます。

7 県下一斉相談週間、くすりと健康すこやかフェア等、県下の薬剤師・薬局が参加可能な県民の健康増進及び福祉の向上に資する施策を、関係団体とも協力しながら展開します。

8 リスクマネジメントの取組を進め、プレアボイド報告の分析・評価を引き続き行うとともに、これまでに報告された多数の事例の共有化を図ります。

また、他県薬に先駆けて本会が具体の取組を進めている多重受診対策についても充実・強化を図ります。

9 本会の財務基盤の中長期的な安定強化を図るため、研修会の参加費等について適正な水準を検討するとともに、会費の徴収方法等についても効率化に向けた取組を進めます。

10 本会の活動基盤である神奈川県総合薬事保健センターの長寿命化を図るため、空調設備更新を中心とした大規模修繕工事を開始します。

令和6年度事業体系図

令和6年度事業予算 

 

 

 

 

令和5年度

公益社団法人 神奈川県薬剤師会 事業計画 

 

 令和2年1月に国内で初めての患者が確認されて以来、流行が続いている新型コロナウイルス感染症については、依然として確実な収束が見通せない状況ではありますが、一方で人々は徐々にこうした環境に適応し、webの活用が一気に進むなど新たな社会生活スタイルが確立されつつあります。
 神奈川県薬剤師会では、これまでの経験を活かしながらこうした社会の変化に柔軟に対応し、新たな手法を取り入れながら、公益社団法人として公衆衛生の向上など本会に求められている使命を積極的に果たすために更なる成果を上げる必要があります。
 また、近年は数多くの法令改正、規制改革が実施され、我々を取り巻く状況は大きく変化しています。
 このため、本会では時代の要請に合った事業を展開し、将来にわたって薬剤師・薬局がさらに存在意義を高めていくことができるよう、会員をサポートしていくことが必要です。
 本会の2大事業である「くすりと健康相談薬局制度」と「生涯学習認定制度」を軸として、これらの着実な事業展開を図るとともに、令和元年の薬機法改正による「住み慣れた地域で患者が安心して医薬品を使うことができるようにするための薬剤師・薬局のあり方の見直し」に盛り込まれた理念の実現と諸制度への円滑な対応に資する取組を積極的に進めなければなりません。
 一方で、少子高齢化の進展により神奈川県も人口減少局面に転じる中で上記のような取組をより一層強化していくためには、新規会員の獲得に引き続き務めるとともに、限られた財源の中で様々な工夫をしながら委員会活動等の充実を図り、本会の活動基盤を強固なものとしなければなりません。
 こうした基本スタンスに立って、令和5年度の事業の推進にあたっては、次に掲げる取組を重点的に推進していくこととします。

1 神奈川県病院薬剤師会との共催による「かながわ薬剤師学術大会」については、令和5年5月に開催するとともに、今後を見据えて効率性や効果の面からそのあり方を議論し、会員にとってより有益なものとなるよう見直しを行います。

2 「くすりと健康相談薬局」については、地域薬剤師会の協力を得ながら認定数の拡大を図り、当初設定した目標500薬局のうち、令和5年度は300薬局を達成することを目指すとともに、かかりつけ薬剤師・薬局の機能をサポートしていくための施策の展開にも取り組みます。

3 薬剤師の質の向上を図るため「生涯学習認定制度」を引き続き推進し、令和5年度はより受講しやすい研修環境を整え、認定薬剤師数の増を目指します。

4 神奈川県等と共催で薬物乱用防止の街頭キャンペーンを実施するとともに、学校薬剤師が中心となって県下の児童・生徒を対象とした薬物乱用防止教室を開催し、青少年の間に増加しつつある薬物乱用の撲滅を図るための啓発事業等を積極的に行います。

5 学術研究を推進し、薬剤師のエビデンスに基づく研究能力の向上を図るとともに、地域社会が直面する保健・医療・福祉等の課題解決に結びつく具体の研究成果を示すことで、県民、行政、関連団体に対して薬剤師のプレゼンスを高めます。

6 県下一斉相談週間、くすりと健康すこやかフェア等、県下の薬剤師・薬局が参加可能な県民の健康増進及び福祉の向上に資する施策を展開します。

7 本会及び薬剤師・薬局の活動について、会員への周知を図ることはもとより、広く県民の理解が得られるよう、令和5年度にホームページをリニューアルするとともに、会員に重要情報を速やかに提供できるようメールマガジンの登録を引き続き促進します。

8 新規会員の確保を図るため、将来本会の中核を担うことになる若手(薬学生等)をターゲットとして入会促進活動を試行するとともに、会員サービスの充実を図る施策を検討します。

9 将来にわたって本会が公益社団法人としての使命を果たしていくことができるよう、財務基盤の安定強化を図るために、研修会の参加費等について適正な水準を検討するとともに、会費を含めその徴収方法についても検討を行います。

10 本会の活動基盤である神奈川県総合薬事保健センターの長寿命化を図るため、大規模修繕に向けた取組を開始します。

令和5年度事業体系図

令和5年度事業予算  

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