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事業計画・収支予算

                  令和5年度 
           公益社団法人 神奈川県薬剤師会 事業計画 

 令和2年1月に国内で初めての患者が確認されて以来、流行が続いている新型コロナウイルス感染症については、依然として確実な収束が見通せない状況ではありますが、一方で人々は徐々にこうした環境に適応し、webの活用が一気に進むなど新たな社会生活スタイルが確立されつつあります。
 神奈川県薬剤師会では、これまでの経験を活かしながらこうした社会の変化に柔軟に対応し、新たな手法を取り入れながら、公益社団法人として公衆衛生の向上など本会に求められている使命を積極的に果たすために更なる成果を上げる必要があります。
 また、近年は数多くの法令改正、規制改革が実施され、我々を取り巻く状況は大きく変化しています。
 このため、本会では時代の要請に合った事業を展開し、将来にわたって薬剤師・薬局がさらに存在意義を高めていくことができるよう、会員をサポートしていくことが必要です。
 本会の2大事業である「くすりと健康相談薬局制度」と「生涯学習認定制度」を軸として、これらの着実な事業展開を図るとともに、令和元年の薬機法改正による「住み慣れた地域で患者が安心して医薬品を使うことができるようにするための薬剤師・薬局のあり方の見直し」に盛り込まれた理念の実現と諸制度への円滑な対応に資する取組を積極的に進めなければなりません。
 一方で、少子高齢化の進展により神奈川県も人口減少局面に転じる中で上記のような取組をより一層強化していくためには、新規会員の獲得に引き続き務めるとともに、限られた財源の中で様々な工夫をしながら委員会活動等の充実を図り、本会の活動基盤を強固なものとしなければなりません。
 こうした基本スタンスに立って、令和5年度の事業の推進にあたっては、次に掲げる取組を重点的に推進していくこととします。

1 神奈川県病院薬剤師会との共催による「かながわ薬剤師学術大会」については、令和5年5月に開催するとともに、今後を見据えて効率性や効果の面からそのあり方を議論し、会員にとってより有益なものとなるよう見直しを行います。

2 「くすりと健康相談薬局」については、地域薬剤師会の協力を得ながら認定数の拡大を図り、当初設定した目標500薬局のうち、令和5年度は300薬局を達成することを目指すとともに、かかりつけ薬剤師・薬局の機能をサポートしていくための施策の展開にも取り組みます。

3 薬剤師の質の向上を図るため「生涯学習認定制度」を引き続き推進し、令和5年度はより受講しやすい研修環境を整え、認定薬剤師数の増を目指します。

4 神奈川県等と共催で薬物乱用防止の街頭キャンペーンを実施するとともに、学校薬剤師が中心となって県下の児童・生徒を対象とした薬物乱用防止教室を開催し、青少年の間に増加しつつある薬物乱用の撲滅を図るための啓発事業等を積極的に行います。

5 学術研究を推進し、薬剤師のエビデンスに基づく研究能力の向上を図るとともに、地域社会が直面する保健・医療・福祉等の課題解決に結びつく具体の研究成果を示すことで、県民、行政、関連団体に対して薬剤師のプレゼンスを高めます。

6 県下一斉相談週間、くすりと健康すこやかフェア等、県下の薬剤師・薬局が参加可能な県民の健康増進及び福祉の向上に資する施策を展開します。

7 本会及び薬剤師・薬局の活動について、会員への周知を図ることはもとより、広く県民の理解が得られるよう、令和5年度にホームページをリニューアルするとともに、会員に重要情報を速やかに提供できるようメールマガジンの登録を引き続き促進します。

8 新規会員の確保を図るため、将来本会の中核を担うことになる若手(薬学生等)をターゲットとして入会促進活動を試行するとともに、会員サービスの充実を図る施策を検討します。

9 将来にわたって本会が公益社団法人としての使命を果たしていくことができるよう、財務基盤の安定強化を図るために、研修会の参加費等について適正な水準を検討するとともに、会費を含めその徴収方法についても検討を行います。

10 本会の活動基盤である神奈川県総合薬事保健センターの長寿命化を図るため、大規模修繕に向けた取組を開始します。

令和5年度事業体系図

令和5年度事業予算  

 

 

                  令和4年度 
           公益社団法人 神奈川県薬剤師会 事業計画 

 新型コロナウイルス感染症は、令和3年度も引き続き拡大と縮小を繰り返しながら社会経済活動や県民生活に影響を及ぼしました。しかしながら、ワクチン接種や様々な対応策により、本会事業については一部の啓発事業等に影響があったものの、前年度の経験を踏まえ、感染拡大の際はwebによる委員会・研修会の開催、縮小の際にはリアル開催と臨機応変に対応することができました。
 令和4年度においては、引き続き新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない状況ではありますが、これまでの経験を活かし、公益社団法人として医薬品供給体制の確保、公衆衛生の維持など本会に求められている使命を積極的に果たすため、コロナ以前同様に円滑な事業推進を図り、更なる成果を上げる必要があります。
 また、薬剤師には、他の医療職種と連携しつつその専門性を発揮し、県民に安全かつ有効な医薬品の供給を果たすことが求められていることから、くすりと健康相談薬局の認定数の拡大を図るとともに、薬局・薬剤師の機能をサポートしていくための施策の展開にも取り組んでいくことが必要です。
 さらに、令和3年8月に認定薬局制度が開始され、県内では、既に130を超える(令和3年12月末)「地域連携薬局」が認定され、「専門医療機関連携薬局」も徐々に増えているところです。とりわけ地域連携薬局は、かかりつけ薬局・薬剤師を普及・促進するものとして、平成27年度から展開してきた「くすりと健康相談薬局」の機能に対応するもので、本会としては積極的に取り組むべき制度でありますので、認定をめざす薬局の取組を支援することも重要です。
 一方で、上記のような取組をより一層強化していくためには、会員サービスを充実して新規会員の確保を図るとともに、前年度に改編・整備した委員会活動を中心に、本会の活動基盤をより一層強固なものとしなければなりません。
 こうした基本スタンスに立って、令和4年度の事業の推進にあたっては、新型コロナウイルスに影響されない事業展開を図るとともに、次に掲げる事業を重点的に推進していくこととします。

 

1 会員がより参加しやすい研修会の開催等webとリアルを使い分け臨機応変に対応するとともに、web活用のための更なる人材育成を図ること等により、生涯学習認定制度に基づく研修事業について、認証プロバイダーとしての強みを活かしつつ充実強化を図ります。

2 地域・職域薬剤師会との共催研修の充実、機材貸出等によるweb研修開催への支援等、地域・職域薬剤師会との連携を強化します。

3 令和3年度に初めてweb開催した「かながわ薬剤師学術大会」については、これまでの実績を踏まえて、実施会場を含めて開催のあり方を議論し、本会として効果的・効率的、かつ会員が参加しやすい充実した大会にすべく見直しを行います。

4 くすりと健康相談薬局の更なる認定数の拡大を図り、当初設定した認定目標500薬局のうち、令和4年度中に300薬局を達成するとともに、かかりつけ薬局・薬剤師の機能をサポートしていくための施策の展開にも取り組みます。

5 薬局・薬剤師の質の向上を図るため、「くすりと健康相談薬局」「生涯学習認定制度」等を活用し、薬局・薬剤師の責務を果たすことのできる事業を展開します。

6 神奈川県等と共催で薬物乱用防止の街頭キャンペーンを実施するとともに、学校薬剤師が中心となって県下の児童・生徒を対象とした薬物乱用防止教室を開催することにより、青少年の間に増加しつつある薬物乱用の撲滅を図るための啓発事業等を積極的に行います。

7 学術研究を推進し、県民、行政、関連団体に対し、エビデンスに基づいた薬剤師職能を示します。

8 県下一斉相談週間、くすりと健康すこやかフェア等、県下の薬局・薬剤師が参加可能な県民の健康増進及び福祉の向上に資する施策を展開します。

9 本会及び薬局・薬剤師の活動について、会員への周知を図ることはもとより、広く県民の理解が得られるよう、令和5年度のホームページリニューアルを目指して、見やすく充実した内容になるよう検討を進めます。また、会員に重要情報を速やかに提供できるようメールマガジンの登録を促進します。

10 新規会員の確保を図るため、地域薬剤師会の協力を得ながら、入会促進活動を展開するとともに、会員サービスの充実を図る施策を検討します。

令和4年度事業体系図

令和4年度事業予算