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会長あいさつ

公益社団法人神奈川県薬剤師会のホームページにようこそ!

 神奈川県薬剤師会は、地域医療の一翼を担い、県民の健康増進、福祉、保健衛生や地域医療の向上に寄与することを目的に、平成25年4月に公益社団法人として再スタートしました。

 高齢化がこれまでに類を見ない急激なスピードで進展していますが、そのような状況下で、薬局が県民の健康を守る身近な医療のアクセスポイントとして、薬を一元的・継続的に把握し、薬の効果をきちんと発揮させ、副作用の発生を未然に防ぐことはもとより、地域包括ケアシステムを機能させる上で、医療機関、福祉・介護施設、行政等の様々な機関との連携において、キーマンとして機動的に橋渡しの役割を担うことが期待されています。このことは、まさに薬局が地域社会において新たな機能を発揮する絶好のチャンスであると言えます。 

 本会では、医薬分業のもとで進められてきた「かかりつけ薬剤師・薬局」の拡大・定着に加えて、県民への貢献と薬剤師の職能の向上を目的として薬局に求められる役割を踏まえ、国・他県に先駆けて「くすりと健康相談薬局」の認定制度を創設し、その認定拡大に取り組んできております。
 一方で、令和2年11月には薬機法が改正され、調剤時のみならず医薬品の服用期間を通じて、服薬状況の把握による薬学的管理を継続的に実施することが法律に明記されるとともに、「地域連携薬局」等の認定薬局制度が創設され、薬局の役割がより一層明確になっています。

 薬局を取り巻くこうした状況の変化を踏まえ、本会は、薬局全体のボトムアップ・質の向上を図り、地域社会並びに会員薬局の期待に応えていく必要があります。そして、そのための薬剤師の質の向上、職能の向上を図ることが肝要であり、そのことが公益社団法人としての使命を果たすことにつながるものと考えます。
 本会では、これまで、薬局の質的向上のために「くすりと健康相談薬局」の認定拡大を、また薬剤師の質的向上のために生涯学習制度による研修事業を2つの大柱として事業に取り組んでまいりましたが、引き続きこの2つの柱を堅持し、さらに強化・充実させてまいります。

 薬局を取り巻く環境が変化するとともに、新型コロナウイルス感染症など新たな課題が次々と発生しています。これまで本会が築き上げてきた実績を礎に、役員・会員が総力を挙げてそれらの課題に的確かつ迅速に対応するとともに、公益社団法人として使命を果たしてまいりますので、皆様のご支援ご協力を引き続き賜りますようお願いいたします。

  令和3年6月20日
                                                                                          公益社団法人神奈川県薬剤師会 
                                                                                          会  長         小    川   護