「くすりと健康相談薬局」制度の概要
1.設置の背景
平成2年4月から始まった基準薬局制度は、医薬分業の普及のため、当時、処方せんの受取率が10%程度であったことから、基準薬局を処方せん調剤の受皿としてスタートしました。
その後、日本薬剤師会は、全国の処方せん受取率が約65%に達したことから初期の目的をほぼ達成したとして、平成24年10月に平成26年度末をもって基準薬局制度を発展的解消するとし、その取扱いについては都道府県薬剤師会に一任されました。
このため、本会では平成25年度から外部委員を含む新制度検討委員会を設置し、解消後の基準薬局制度の取扱い、今後の薬局のあり方などについて検討を重ね、基準薬局制度に替わる新たな薬局制度として「くすりと健康相談薬局」制度を平成27年度よりスタートさせることとしました。
2.目 的
新たな薬局制度は、平成26年1月の厚生労働科学研究費補助金事業における「薬局の求められる機能とあるべき姿」などを参考に、県民の健康増進や疾病予防、在宅医療・介護への取り組み、地域の事業への参加など、県民・患者への貢献を中心に据え、まさに「かかりつけ薬局・薬剤師」を目指すものです。また、地域薬剤師会との協働事業として、当制度の普及に努めます。
3.運 営
神奈川県薬剤師会と地域薬剤師会が協働で運営し、薬剤師以外の有識者を含む「くすりと健康相談薬局運営協議会」により毎年1回(9月1日付)認定され、認定期間は3年間となっています。
4.認定薬局
令和6年9月現在 265薬局